大根の中身が変色してる

夏の大根はいろいろと生理障害というものが起きてきます。
それで外見ではわからないが、切ったら変色していることもあります。
その場合は多くは返金・交換に応じてくれますので
気軽に申し出てください。
基本、大根は生育に関して
「ホウ素要求度が高い作物」です。
生育時、ホウ素が欠乏すると中身の変色を招きやすいです。
中が赤褐色(茶色)
赤芯症といいます。
生育後半に地中の温度がが22度以上の日が続くとなりやすいそうです。
辛味、苦味が強く食味が落ち、ホウ素欠乏症があるとさらに起こるようです。
赤いのはポリフェノール。
中が青い
青あざ症
油心症
青変といいます。
こちらは25度以上の日が続くとなりやすいそうです。
青いのはブルーベリーで有名なアントシアニン。
水晶現象
普通の大根を買ってきて
冷蔵庫で保存していてもなってしまうようです。
水晶のように透明~紫色。
大根の持ってる成分が化学変化することによってこうなるのでしょう。
中が空洞
温度・水分・肥料のバランスの崩れで起こり
成長不良によりなるそうです。
ス入り
中心部がスポンジ状。
収穫が遅れたものに多い。
この部分だけ生育が遅れてしまった結果。
肥料のやりすぎでも起こる。
以上は生理障害。
ウィルスや虫、菌などの病気と違うので
変色した部分の安全性には問題は無いようですが
気持ちのよいものではないので
交換・返金したほうが良いでしょう。
また味もよくないので
こうした部分は食べないほうがよいでしょう。
中が黒い
ホウ素欠乏による生理障害か
黒斑細菌病という病気。
ホウ素欠乏の場合褐色気味。
黒い部分を除けば使えるようですが
これも交換・返金したほうが良いでしょう。
病気によるものであれば
黒い部分は食べてはいけません。
お客様にとって交換・返金はなかなか面倒ですが
売る側にとってはかなり勉強になるので、どうか店にお申し出ください。
お店のほうでも、お客様に面倒をおかけてすみませんということで
お土産もつけてくれるはずです。
これだけ面倒なことをして
交換・返金だけしかしないなら
次回このようなことがあったら
「もうこの店行かないかな」
と思っちゃいますよね。
夏はこのような障害がそこそこあるので
一本で買うよりは
半分に切ったものをよく見て買ったほうがよいかと思います。
ダイコンの赤心症など根部の障害(リンク集)~農研機構
相談事例集② ◆野菜とその加工品◆~農林水産消費安全技術センター