気温や日照などにより花茎が伸びだす。
低温が続くとなりやすいです。
とう立ちした野菜は一般的においしくないが
一部とう立ちした方がおいしいものもあります。
売り場から感じることは、その産地の収穫期の終了際にあるような感じですね。
花が咲く前の野菜がおいしくて
咲く前に収穫してしまうのですが
すぐに咲いてしまうようになります。
野菜も自身の成長とともに
子孫を残していかねばなりませんので
花が咲いたりすることは当然のことです。
しかし、野菜を食べる側にしてみれば
花が咲いてしまったホウレンソウなどは
硬くてあまりおいしくありません。
逆にとう立ちしておいしいものもあります。
野菜の中でも果菜類、実をつけるものは
とう立ちは普通にあります。
なので果菜類で「とうが立ってしまった」なんていい方はあまりしません。
原因としては次のよう
春化ともいいます。
低温に会うとなるものに2つ
種まきの時から会うのと苗になってから会うもの
①種まきの時から低温に感応
主に春まきで寒さが戻った日など
大根、白菜等
種の状態であろうと大きくなってからであろうとです。
ただ、保管してる種はどうなの?なのですが
保管してる状態は別です。
ということで
「吸水した種」または「播いた後の種」です。
種を播くのが冬にならないようにします。
かぶや白菜などです。
②ある程度の苗の大きさになって冬の寒さなどに感応
大きくなってからです。
主に秋まきで冬の低温にあうとなります。
冬に大きくならないように計算しなければなりません。
きゃべつ、たまねぎ、ねぎなどがそうです。
そして高温
③高温が原因
レタス、サニーレタス等
④長日が原因
ほうれん草等
⑤温度、日照に関わらず、ある程度の大きさになったら
トマトなど果菜類
とう立ちが当然のものです。
低温に感応しても、その後一定以上の高温に会うと春化が打ち消されることもあるようです。
例えばおなじ人参でも品種によってなりやすかったりします。
人参でとうが立つと
芯が硬くなってたべるところがありません。
芯がまるで白く根っこのようになってしまいます。
おなじ所で植えていてもなったりならなかったりします。
人参のとう立ちは芯が硬くてだいたいおいしくありません。
ニンジンのとう立ちも
品種毎に条件が違うようで
葉の展開枚数や根の重さで
「だいたいこれ以上になったら」ということがわかってます。
そして10度以下の低温に会い
ここで花芽ができます。
そして、その後の高温と長日によってとう立ちが促進されます。
大きさ、低温、高温、長日の4つの条件でなります。
だから、にんじんのとう立ちが起きやすいのは
夏播いたものらしいです。
しかし、夏に育ったものに一部あったとかいう例もあります。
人参のとう立ちもいろいろありまして
売り場では春先でてくるのもあります。
冬場にとれた人参を貯蔵しておいて
春まで出荷されます。
しかし貯蔵された中で
春に近づくにつれて
とう立ちを起こすものがでてきます。
とう立ちしたなかでも
白いモノはまずいですが
オレンジ色の残るものでしたら
まだよいと思います。
関東では
春になると
貯蔵物から、徳島産の「新人参」にきりかわります。
ねぎ
大きくなってからの低温が原因でなります。
春先、ちょっと寒くなる頃がありますが、その辺でしょうか。
葱も「ねぎ坊主」がつくようになり
とう立ちを起こします。
葱坊主は4月頃から見られます。
ねぎ坊主を摘み取り
脇から新葉が出てくれば
まだ収穫できるのですが
さすがに4月、5月くらいまでで
6月になると
きつくなるようです。
夏ねぎをつくるのは難しく
6月は相場が高くなります。
この難しい時期出荷すると
高く売れるので
この時期つくることを挑戦される方もおられます。
茨城県の南西部、坂東市や岩井市では
夏ねぎの生産に結構前から取り組んでおり
全国でもトップクラスの夏ねぎの産地として知られてます。
とう立ちでおいしいとされるのは
にんにく
これはニンニクの芽として売られてます。
ニラは花ニラ
小松菜のとう立ちも意外といいという人もいます。
菜の花系のものもいいかもしれません
きゃべつの花だけ集めて炒めても。