だんだんとメロンが買いやすい値段になってきました。
安いものだとそこそこのもので400円くらいになってきたと思います。
かなり安いものですと
おいしいのに当たればよいですが
外れるとちょっと苦いものがあるかもしれません。
この苦味はメロンの仲間の瓜科が持つククルビタシンによるものです。
大体のメロンの苦味はこのようなものです。
ちょっとくらいなら返品・交換は微妙なところです。
納得できなければ交換してもらったほうがよいかもしれません。
しかし、特に苦いこともあります。
苦味が長時間口の中に残ることもあります。
これはばら色カビ病によるものかもしれません。
ばら色カビ病でなくとも
「かなり苦い」レベルなら返金・交換はするべきです。
お店に「ちょっとの苦さでなく、かなりの苦さ」と言えば納得してもらえるでしょう。
ばら色カビ病の場合、外側から見分けがつきにくいようです。
少し茶色いアザになってます。
表皮の薄いアムスメロン、タカミメロンに起きやすいようです。
この病気に侵されたメロンは
他の部分はおいしかったが
局所的に強い苦味を感じた
ということが多いようです。
カビへの防御作用で
ククルビタシンが多く産生され
かなり苦くなります。
あと熟しすぎるとピリっときます。
電気が走ったとも言う人もいます。
熟しすぎると揮発性物質、エタノール・酢酸エチル・炭酸ガス等が生成され
口の中がピリっときます。
これはもちろん返金・交換したほうが良いです。
青果担当者の管理がよくないために
このような熟しすぎたメロンが売り場に並んでしまったということです。
ククルビタシンは自然のものなので
メロンで食べたくらいなら人体に影響は無いと言われてます。
しかし、一定量のところで害がでてくる報告が見られますので苦味を感じたらやめておく程度なら心配ないと思われます。
ばら色カビ病は
病害部分を取り除いて食べてくださいと神奈川県のサイトにあります。
病害部分以外は大丈夫なものと思われます。
病害部分を食べてしまったら
普段からこのようなことを気にしない方もいられると思いますが
私自身、いろんなカビがあるところにいて
鼻をかむとよくカビの色が出て
常日頃からカビを吸い込んでしまってるようなものにとっては気にしません。
しかし、気にする方もおられると思います。
少量なら問題ないかもしれないが
人によっては少量でも反応する人もいますね。アレルギーなどでも。
そこら辺は青果担当者の範囲を超えるのでなんともいえません。
売り場で
「食べてしまったがどうしたらいい」
と聞かれたら
「申し訳ございません。
お体の方は大丈夫でしょうか。」
と聞き
今のところ大丈夫なら
「人によって反応は様々ですので
その後もし何かあれば」
と謝り、対応は店長や本部に対応を委ねるしかありません。
何らかの症状を訴えられたら
「それは大変なことをしてしまいました。
本部の者に報告いたしますので
追って連絡させていただきます」
と対応してください。
あくまで上記は一例ですので
その場に応じた会話をしてください。
青果担当者自身が社長の場合は
上記の本部が自分なので
さらに気をつけなければいけません。
初夏は青果担当者にとって
管理に一番気をつけなければいけない季節です。
何でも早めの対応を心がけてください。
売り場に陳列して
売れ残ったら
早めの対応が肝心です。