さくらんぼの主な種類

果物売り場で見るさくらんぼとは
大体「佐藤錦」になります。
高級品種と言われてますが
佐藤錦の中でも高いものはやはりおいしく
贈答用として売られ
佐藤錦の中でも安いものもあります。
そういったものは
安く売られてます。
さくらんぼとは
さくらんぼにまず大きくわけて3種類あります。
今売られてるさくらんぼは
甘果桜桃(セイヨウミザクラ)と呼ばれてるものです。
原産はイラン北部からヨーロッパ西部
そして酸果桜桃(スミミザクラ)
原産はトルコあたり
または東南アジア
こちらは酸っぱいので加工用が主です。
あと支那桜桃(シナノミザクラ)または唐実桜(カラミザクラ)
山形で彼岸桜と支那桜桃をかけあわせて(雑種?)
冬に咲く桜、啓翁桜というのがあります。
生産者によってはさくらんぼのことを桜桃と呼んでます。
日本でさくらんぼの種類はどのくらいあるか。
個人で栽培してれば数は限りないですね。
さくらんぼ自体、世界で1000種類あるそうです。
日本で流通している種類は30くらいあるそうです。
その中でも良く見られるものを見ていきましょう。
早生種
ジャボレー
6月上旬
濃い赤色
果肉も赤
1822年フランス生まれ
明治41年日本に導入
佐藤錦自体は
ハウス栽培で3月下旬からでているのですが
大変高いです。
で、まず最初に安くでてくるのがこちら
店によっては売らない店もあるかと思います。
取引してる市場が扱ってなかったり
青果担当者が嫌いだったりして。
甘みが少なく酸味が多いです。
そういうのが好きという人もいると思います。
あとはさくらんぼが好きで酸味が多くても食べたいという方むけ。
紅さやか
6月上旬
佐藤錦とセネカの交配
濃い赤色
果肉も赤
酸味は少ないが
甘みもそこそこ
糖度は15度前後
甘いものは15度以上あるものもありますが
ものによっては
甘みが少ないので
売らない青果担当者もいるかもしれません。
こちらも市場が取り扱ってないかもしれません。
ハウス栽培の佐藤錦の安いものを売ってたほうが良いと判断する人も少なくないかと思います。
といっても安い佐藤錦といっても半分の量で倍の値段。
紅さやかよりハウスの佐藤錦は3~4倍の値段がすると思います。
なじみの店においてなかったら担当者に聞いてみるのもいいと思います。
反響があれば担当者は注文すると思いますし
取引してる市場が取り扱ってないかもしれません。
高砂
6月中旬
赤い実に下のほうが黄色
果肉は黄白
アメリカでロックポートピカローと呼ばれてたのを
明治5年導入。
糖度15度前後。
こちらも佐藤錦に比べて甘みが少ないですが
果汁が豊富。
食べた感じも良いので
安ければ取り扱う担当者もいるかもしれません。
もともとそんなにはとれなく
すぐに佐藤錦の安いものがでてくるので
でまわるのは一瞬です。
正光錦
6月上旬~中旬
黄色の実に赤い斑点
果肉はかため
果肉は乳白色
糖度は16度くらいあり
酸味が少なく
果汁が多い
甘みを感じるので
佐藤錦がまだでまわってなかったり
高かったりするとき
こちらの方が安ければ
好んで仕入れる青果担当者も多いと思います。
佐藤錦より勝らずとも劣らない品種だと思います。
果肉はかためなので
うるみ果と呼ばれるものが出にくいです。
過熟してぶよぶよになったものを
うるみ果と呼びます。
佐藤錦はこのウルミ果が出やすいです。
中生種
佐藤錦
さくらんぼの代表品種ですね
6月中旬~7月上旬くらい
値ごろ感があるのがでまわるのは
6月下旬になりますね。
赤い実に黄色い斑点
果肉は乳白色
糖度は14度のものから
20度を越えるものもあります。
1912年にナポレオンと黄玉が交雑して生まれたといわれてます。
名前は育成者の佐藤栄助氏に由来します。
1990年代後半
アメリカンチェリーが台頭し
国産さくらんぼが席巻されたことがありますが
2000年に入ってから
だいぶ国産さくらんぼも盛り返してきました。
今ではアメリカンチェリーの売り場面積も限られてきてると思います。
晩生種
ナポレオン
6月中旬~7月上旬
赤い実に黄色い斑点
果肉はクリーム色
糖度は16度くらい
酸味がちょっとあります。
果汁が多く果肉はかため
ナポレオン・ボナパルトの死後
ベルギー王が名づけたといわれます。
日本には明治5年に導入
明治10年に那翁(ナポレオン)と名づけられるまで
10号と呼ばれてたようです。
おいしさはあるのですが
佐藤錦よりは味が落ちると思う青果担当者も少なくなく
取り扱わない担当者もいるかもしれません。
また市場が取り扱ってないかもしれません。
さくらんぼを最後まで売りたいと思う担当者は
売り場を狭めて取り扱うでしょう。