今、お店の目立つところに「みかん」がならんでいると思いますが
Popの表記に「極早生みかん」と書かれてます。
この「極早生」とは、基本、品種群のことをさしてます。
極早生の部類に入るのが、日南1号とか上野早生とかありますが
それらは極早生にあたります。
お店で「極早生って何ですか」と聞くと「極早生という品種です」という答え方もありますが
間違ってはいないのですが
品種自体は日南1号等の名前がありますので
「極早生の時期にとれる品種達のこと」といったほうが無難でしょうかね。
極早生なんていうと、いかにも酸っぱそうなイメージがあります。
これも早生の一部でよいんじゃないかと思うのですが
何故「極早生」となったか。
もともと「早生みかん」で今もメジャーな品種の宮川早生というのがあります。
これは1910年に発見され、1925年に発表されました。
早生みかんというのは古くからあり
早生みかんがでるまで「ハウスみかん」が補われてました。
ハウスみかんは今でも8月頃までありますね。
1970年代のオイルショックの時に
石油を節約するために、もっと、みかんが早くできないかということが研究され
極早生みかんの開発が進みました。
宮本早生はオイルショックの少し前の1967年に発見されてますので
極早生みかんの研究が進んだきっかけとなったと思います。
ハウス栽培の燃料代を抑えるため、早生みかんよりも早くできる「極早生みかん」の登場となりました。
古くから早生みかんという品種のカテゴリーがあり、さらにそれより早くできる品種のカテゴリーが新設された感じになります。
また極早生みかんの特徴とは
早くできるばかりでなく特徴もあります。
まず色が、大体緑色が少し残ってます。
早い時期だとほとんど緑色。
遅い時期だと緑が無い場合もあります。
安いものでも出荷されるものは
糖度的には大体8度から10度あると思います。
その年によって前後するかもしれません。
ある程度の糖度はありますが
極早生が出たばかりの時期は
酸味が多いです。
あと早生みかんに比べて
皮が硬く
イタミもあまり出ない。
早生みかんの方が甘いから当然と言えば当然です。
しかし
早生みかんを待ちきれない人とか買うでしょう。
9月に運動会があれば
酸味のある極早生みかんはうってつけだと思います。
青ぎりみかんとも呼ばれてます。
時期的には9月~10月。
10月の途中から早生みかんが出てきます。
主な品種に
宮本早生、日南1号、岩崎早生、上野早生、豊福早生、山川早生などがあり
総数では100種を越えるそうです。
お店では愛媛のもよく見かけますが
愛媛の極早生の品種は大体日南1号です。
他に徳森早生が最近みられるようになってきました。
熊本は
大浦早生にオレンジのパーソンブラウンをかけあわせた豊福が中心です。
肥のあけぼの早生
上野早生です。
和歌山は
新品種の「ゆら早生」
早生の代表的品種宮川早生の枝替わりである
宮本早生
崎久保です。