ゆら早生みかん

去年の極早生みかんは例年に比べ結構糖度があったのですが
今年のは薄い感じがします。
だいたい良くても10度くらいです。
そんな中
糖度の高いみかんは無いかと探してたのですが
ありましたね。
由良早生みかん
ウチで仕入れたのは静岡産でした。
糖度は11度。
もうちょっと欲しかったですね。
しかし、自分で買って自分家で食べようと思い
車にしまったままにしてしまいました。
2日後くらいに食べたら、とても甘い。
一応糖度を測ったら
14~15度もありました。
糖度は水分が抜けると当然上がるものです。
糖度というのは水溶液100gに対してショ糖が1gある状態を糖度1度といいます。
しかし、2日ぐらいなので水分はそんなには抜けてなく
おいしさも保ちながら糖度がこれだけ上がるのはすごいことです。
ただ糖度をあげるために
日干しして水分を蒸発させるだけでは
ふにゃふにゃのみかんになるだけで
甘みはでますが
おいしさはありません。
ただやり方を工夫すれば
おいしいのもできるかもしれませんね。
みかんをちょっと焼いて食べるという方法もあります。
これも焼いた後測ると1度くらい糖度があがってるようです。
焼きみかんも好き好きだと思いますね。
こういうのが好きな人もいれば
好きじゃない人もいる。
おいしい食べ物をつくるには
調理が難しいように
買ってきたみかんを糖度の高いみかんにするには
いろいろと難しいでしょう。
しかし、この由良早生は素がよいのでしょうか。
置いたら甘くておいしいみかんとなりました。
皮をむいてみると
じょう嚢(中の薄い袋)が薄く
他のみかんよりも濃い色をしてるので
見た目的には糖度13~14度いってもおかしくはない感じがしてました。
それで最初測ったら11度。見た目からしては意外でした。
置いておいたら追熟したのでしょうか。
みかんをむく前によく揉みました。
追熟する果物ってストレスを与えるとよく熟します。
揉むことによってクエン酸の防御効果により
クエン酸が消費され甘さが引き立ちます。
この由良早生は宮川早生の枝変わりとして
和歌山県の由良町で発見されました。1985年。
宮川早生は「早生」ですが
由良は宮川よりも早く収穫でき、「極早生」になります。
糖度も他の極早生より平均1パーセント程高いようです。
実の横の肥大があまりなく
少し縦長っぽいみかんになるのが特徴です。
極早生といっても
極早生の中では遅くでてきます。
極早生が早くて8月下旬から
よく見かけるようになるのが9月からですが
ゆら早生は10月中旬くらいから
しかし、「早生みかん」がでてくるのが
11月入って少ししてからになります。
また、今の所
そんなに多くつくられてないので
値段も少々高くなります。
今年は仕入れ的には
普通のよりも2倍高かったです。