写真は山形産。
JA山形もがみのとまと。
ミネラルトマトのブランドで出荷されてます。
売り場でお客様が選ぶために手に取ったりしてると
置きかたとかで、つい傷んでしまうことがあります。
売り場でちょっと傷んでるトマトがありましたので
作業場に下げてちょっと味見をしました。
とまとは年間売り上げが最も多い商品で
店によってはいろんなサイズ、種類のとまとを売ってます。
うちの店でも、トマトは安物を売ったり、いろんな産地のが入荷してます。
熊本産のもでてますね。
熊本産というと、南国なのでハウス栽培といえども
暖かく甘いトマトができるイメージがあります。
山形は寒い地方ですが
味はどうなのだろうと食べてみました。
たいへん甘かったです。コクがありました。
糖度を測ってみました。
9度ありましたね。
少なくとも平均8度はあると思います。
値段が高くて糖度も高いフルーツトマトというのがありますが
だいたい8度~9度。
高いもので12度くらい。
最高でも14度とか聞くのがあります。
フルーツトマトは糖度を高くするためにつくられたものですが
上の写真の山形産のとまとは
普通に「とまと」として
大量に流通させるためにつくられた
値段も少々安めの
ごく普通のとまとなのに
この糖度の高さはすごいです。
食べただけでも濃い甘さがありました。
普段からこのくらい糖度があるのかはわかりません。
みかんなども
今年は全体的に糖度が低かったですが
去年は全体的に高かったです。
JA山形もがみのサイトで
去年の記事ですがモスバーガーのとまとに使われてると書いてありました。
同サイトの営農カレンダーには
9月も終わり、トマトもおいしくなってくる季節となりました。トマトは潅水を控えると糖度が増してきます。また、夜と昼の温度の差が大きくなると糖度が増してきます
とありました。
山形のトマトは今ころがおいしい時期なんですね。
潅水を控えて夜と昼の温度差・・・なんてどこのサイトにでも書いてあるようなことがさらりと書いてあるだけでしたが
本当に甘かったです。
甘熟とか、どこのトマトの箱にも書かれてる文字が
こちらの箱にもかかれてますが
本当に甘いんですよね。
仕入れする我々は
市場に産地を指定したり
取引してる各市場に聞いたりして
どうにかこの産地のトマトを仕入れることができますが
それでも思った産地のが来るとは限りません。
現状では茨城、千葉、山形、熊本のとまとが入ってきます。
市場でも入荷したてのものをすぐに出荷していくので
新鮮であるけれども
指定した産地のを入荷するのは少々難しいです。
ましてや一般のお客様ですと
「山形もがみのトマトある?」と売り場に聞いても
なかなかめぐり合えないと思います。
私の売り場でも
ここのところ茨城・千葉のものが多く
山形が入ってきたのは
ここの2週間くらいでは先日の一回だけでした。
山形産を推してはいますが
他の産地のは糖度を測ってないので
他の産地のも良いのもあるかもしれませんが
この山形のとまとはフルーツトマト並みでした。
また、JA山形もがみの共選場のものと言っても
多くの生産者の方がいます。
やはり生産者によっては多少違いがでます。
この共選場のが全部このようだとは
糖度が高いとは
私は言い切れませんので
そこらへんはご容赦ください。
ただどの野菜・果物にも言えることなのですが
同じ共選場だと
研究熱心で結束もあるので
共選場全体のレベルは一定であることが多いです。