焼き芋がおいしい季節です。
世の中は今や焼き芋というと「ぺにはるか」が主流になってきました。
ホクホク系ではなくネトネト系なのですが
これがまた甘いのです。
焼くと黒い蜜のようなものが流れた跡など見ると
すごく甘いんだなと思ってしまいます。
中もまるで蜂蜜で漬けたよ芋ようかんの様です。
ホクホクで売るよりも
ネトネトだけど甘くて売れてます。
確かに「私はホクホク系の方が好き」という方も少なくないのですが
売る側に立って申し訳ないのですが
高くて確かにおいしいホクホク系を売るより
そこそこのべにはるかを売ってたほうが売れるんですよね。
ホクホク系が好きなので、焼き芋としては売られてないのだったら
自分でやってみようという方へ。
なかなか家でやると、焼き芋として売られてるようにできないと言う声が良く聞かれます。
家のものと比べてスーパーや焼き芋屋さんの機械は火力が全然違います。
さつま芋を焼くのが大変という方はレンジでも充分代用できます。
新聞紙などでくるみ水分を含ませ
一回「強」で1分ほど、
その後「弱」で10分ほどでできあがり。
さつま芋は加熱すると酵素がデンプンを分解し糖化します。
あまり高くない温度でじっくりとすればかなり甘くなるそうです。
焼き芋にはどんな「さつま芋」が良いのか?
題名には紅はるかを推してます。
多数決的にはべにはるかが多いように思うのですが
結局は人それぞれだと思います。
ホクホクしたのが好きなら「紅あずま」「金時」
ベチョベチョしてるが甘いのが良いという方なら「紅はるか」「安納芋」
大栄愛娘という品種もよかったです。こちらもネトネト系。
紅あずまは千葉産がおすすめです。
茨城産のさつま芋は干芋にすると、おいしいんですよね。
これは一般論であって、中にはもちろん違うのもあります。
茨城産の紅あずまで千葉産の普通クラスのよりもうまいものもあります。
そんな中、紅はるかは茨城産の方が良いですね。
千葉産も紅はるかがありますが
私が食べてみた中では茨城産の紅はるがおいしかったです。
茨城産の紅はるかも産地によって、やはり味が多少違います。
一番おいしかったのは、まるでスイーツと言わんばかりの感覚がありました。
皮をむいてお皿に出すだけで高級菓子と言えます。
焼いたのを放っておいて冷めてしまったのですが
意外とおいしかったです。
べにはるかもやはり
とれる場所によって大きな差があります。
うちの店にも
同じ千葉でもいろいろな箱のべにはるかが入ってきます。
おいしかったうちのひとつがこの産地ですね。
成田市の大栄地区のべにはるか。
この大栄地区では「大栄愛娘」という品種も育ててます。