りんごの種類はいろいろと知られてるけど
いんげんにも何気にいろいろとあります。
例えば青果コーナーで、いんげんが売られてるとたまに
「キセラいんげん」という名前でPopがつけられてることがあります。
普通のいんげんとあまり変わりがないのですが
他のとどう違うのか
買う側にとって
4種類のいんげんがあります。
まず「どじょういんげん」
凹凸莢ともいいます。
一般的な種類です。
これだけだと、ちょっとわかりにくいので他の種類を言っていきます。
平莢いんげん
さやが平べったいものです。
モロッコいんげん
平莢よりさらに平べったいもの。
丸莢いんげん
つるつるしていて
ごつごつしてなく
断面が丸いタイプのものです。
このうちキセラは丸莢になります。
関東では実の感触があり、凹凸のあるどじょういんげんが好まれ
関西では丸莢が好まれます。
関西では「三度豆」と呼ばれてます。
1年に3度もとれることからそう呼ばれてます。
キセラいんげんは関東では主に鹿児島産のものが入ってきます。
関東の物とキセラが同時にあると
今の所、たいていキセラの方が安いですね。
関東の物に比べ短いということもある。
先程言ったように
関東では丸莢でないのが好まれています。
そういったことから
やや安くなってるのだと思います。
レシピも種類によって違ってくると思います。
丸莢は茹でて合えたり、サラダにあうと思います。
関東のは煮物に合うような気がします。
実際のところは
関西ではいんげんを焼いて食べることが多いらしいです。
焼いておひたしにしたりとか
醤油焼き、チーズ焼き、しょうが焼きとか。
作る側にとっても種類があります。
つるなしと
つるあり。
つる有りは
つるで伸び
棚を作ってやる必要があります。
つる無しは
棚を作るほどではありません。
ただ作業は棚があるほうが楽なようです。
棚をつくるのが面倒な分だけ楽なようです。
つる有りは種まきから55日程度で収穫できます。
つる無しは50日くらい。
つる無しは比較的つる有りより短い期間で収穫できるといわれます。
収穫期間がまた違います。
つる無しは半月くらいに一気にとれ
つる有りは2ヶ月くらい。
全体としてはもちろんつる有りの方が多くとれます。
本格的にやる人はつる有りで
他の野菜の合間にちょっと
という人はつる無しということもあるようです。
また、良い品種がたまたまつる無しだったり。
キセラという品種名はSVSホランド社というオランダの会社が
登録しました。
「わい性」さやいんげんとも呼ばれ
「わい性」ということからも小さいいんげんとなってます。
つるなしだとやはり小さくできるようです。
関東物とキセラを同時に見かけることがあると言いましたが
キセラの方が短いです。
他との違いは
短いということと
丸みを帯びてツルツルしてることです。
関東物は
長くてゴツゴツしてザラザラな感じです。
関東物の種類としては
ケンタッキーとか
ステイヤーとかがよく目にします。
年間流通してますが
関東の市場では
春は関東
ハウス栽培が多いです。
夏は高温で関東では実りにくいので東北
東北は露地栽培が中心です。
秋再び関東
ハウス栽培と露地栽培があります。
冬は九州・沖縄
主にハウス栽培。
また輸入物として主にオマーンからきてます。
鹿児島産のキセラいんげんは夏を除き長く見られます。
いんげんは中南米原産で冷涼な気候を好みます。
だから東北では露地栽培が多いです。
関東や山梨でも高地での栽培は露地が多いです。
日本でトップクラスのいんげんの産地に
鹿児島県垂水市があります。
ここでは多様な栽培の形態で
夏以外周年で収穫されてます。
露地栽培が5~6月に収穫
露地での抑制栽培が10~11月
トンネル栽培が4~6月
ハウスの促成栽培が12~5月
ハウスの半促成栽培が2~6月
ハウスの抑制栽培が12~1月
というようになってます。
促成栽培では成長を促すために
ジベレリン処理による栽培も行われてます。