早生ふじ

今、スーパーの果物売り場では「早生ふじ」と名のついたリンゴがメインで売られてます。
しかし、早生ふじとは品種の名前ではないのです。
大人気の「ふじ」が、まだこの時期にはでないので
品種改良して早く売場に出そうとした結果
「ふじ」に似たいろいろな品種ができあがりました。
というか、偶然に発見されたものを育てた感じですね。
多くは「ふじ」の枝変わりというものです。
ある枝だけ突然変異するものです。
その枝を接木したりして育てます。
それぞれの品種名でだしてたのですが
「早生ふじ」と表示すると売れたので
その「ふじ」の系統を引いており、似た味のものが
その名前で売られるようになりました。

早生ふじとは、「ふじ」が出るのが待ちきれないので
品種改良して早く出そうとした結果
いろんな品種が出来上がったが
この時期「早生ふじ」として売ったら売れたので
この時期に出る「ふじの枝変わり」はみなこう呼ばれるようになったのです。
たまにりんごが入ってる箱に「早生ふじ」と書かれてるものもありますが
何らかの品種です。
だから本当はスーパーの売り場では
「早生ふじ(ひろさきふじ)」と
書かれるべきだと思います。
「ふじ」との違いは
「ふじ」より早く手に入れられる
しかし、やはり「ふじ」より味が若干・・・
です。今のところは。
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元々、この時期はやや酸味があり、やわらかめな「ジョナゴールド」がメインでしたので
「酸味が少ない方が良い」という人や、「硬い方が良い」という人たちに
格好のりんごです。
この時期に最近は、やや酸味があるが「硬めなりんご」の秋映がありますが
これも人気です。
もちろん「ジョナゴールド」も依然とファンが少なくありません。
蜜入りは寒くなると入ります。
まだ早い時期は入らないでしょう。
しかし、蜜が入るころには「ふじ」が出てきてるかもしれません。
品種的にはいろいろあります。
全体的に酸味が少なく硬いのが特徴ですが
その中で硬め、やわらかめ、酸味を紹介します。
まず「昂林(こうりん)」が結構早くでてきます。
もともと福島で発見され、山形で育ち、青森でも広がってます。
9月下旬から収穫されます。
硬めですが、酸味がややあります。
「ひろさきふじ」これもよく見られます。
ほとんど青森産でしょう。
やわらかめで、酸味は少ないです。
「やたか」秋田生まれです。
10月上旬
硬めで酸味が少ないです。
「紅将軍」山形生まれ。
「やたか」の枝変わり
9月下旬から
柔らかめでやや酸味があります。
ここら辺が主な種類です。
他に
「ほのか」
「涼香の季節」
9月下旬
硬め、やや酸味あり
「出羽のふじ」
9月下旬
酸味少な目
「紅花ふじ」
10月上旬
とあります。