青果担当者の一日の流れ 午前編

スーパーの仕事って?
お客さんで来てる分にはあまりわからないと思います。
テレビでちょっと得た知識を重ね合わせて想像するくらいで。
どんな仕事でもそうですが
人によっては
思ったより大変
思ったより楽
などいろいろとあると思います。
大体楽な仕事ってないですよねw
しかし「自分に合う仕事」とか合わない仕事とかはあると思います。
仕事によって、人間関係が楽なしごとや、人間関係が難しい仕事もあると思います。
いろいろです。
というわけで今日はスーパーの青果担当者の一日の流れについて軽く述べてみたいと思います。
現在の私のというより
他社や他社の人に聞いたのも含めてあります。
平日の設定でいきます。
まずは出勤ですね。
スーパーは他の人より朝が早いと思います。
店には7時~8時につくのがだいたいだと思いますね。
曜日によってはもう少し早くくる人もいると思います。
店に着いたら
まずはタイムカードですね。
制服に着替えてからタイムカードが大体の慣習かと。
タイムカード押す前に一服する人もいるかと思います。
次に自分の部署に向かいます。
作業場ですね。
朝、一番の仕事は
売場に出てる商品のチェックです。
前の日の閉店前に、ある程度冷蔵庫に片付けられています。
会社によっては
青果コーナーはほとんど売りつくし
次の日には全くゼロからはじめるところもあります。
日曜日や水曜日の一部は市場が休みなので
土曜日などは2日分取ることがほとんどです。
しかし、こだわってるところは
毎日売り切り、市場が休みの日はお休みというところもあるかもしれません。
しかしたいていはある程度残ってるものです。
その残ってるものが傷んでないかチェックが最初の仕事です。
キャベツの半切りの残りや
値引きしたものの残り
それらを売場から作業場に下げたりします。
下げが終わったら
品出しです。
冷蔵庫にある前日の残りをたいてい出します。
そうしているうちに市場からトラックが到着します。
私たちが店に出勤する前にきてるところもあります。
トラックが店の裏側に荷物を降ろします。
これをさらに作業場まで運びます。
トラックが持ってきたのをすぐに売場に出すことも多いです。
朝一番の商品って新鮮なものだと思ったのに、と思う方もいらっしゃると思いますが
一日くらいですと、そんなに変わらないかと思います。
その日に入った野菜ですが、夕方まで出しっぱなしでしなびたものよりは
前日入荷ですが新鮮な状態のもののほうが良いってこともありますよね。
品出しと共に重要なのが「売価変更」です。
その日の「特売商品」とか
相場で値段が変わった商品とか
同じ商品でも「バーコードが違う」商品とか
そのへんの売価をパソコンなどで変えます。
あってはならないことですが
買い物していてたまに「値段が違う」っていうことがあるかもしれません。
ここでミスすると「売価違い」が出てきます。
たいていはチェックミスです。
たっぷりと時間をとってやればミスは少なくなるはずですが
朝の忙しさでミスをしてしまうのかと思います。
レイアウト変更を行うこともあります。
お盆とか大がかりなレイアウト変更もありますが
少しだけレイアウト変更っていうときもあります。
特売で「これを売りたい」とか
春のイメージで「これを前に持っていきたい」とか。
このレイアウト変更は前日に行うところもあります。
また、売価変更も前の日にやるところもあります。
もちろん前の日売価変更しても、当日確認したり、他の商品の売価変更もでてきます。
商品のチェックと品出しと売価変更は店の開店までには間に合わせないと、という感じです。
荷下ろしはすぐに終わるところもあれば
開店後もつづくところもあると思います。
品出しは一日中つづきますね。
品出しばかりというわけではないですが。
日中の仕事で品出し以外は何をしているか。
会社内の他店との連絡とかもありますが
まずは「蘇生」。
野菜が入荷したら蘇生をする必要があります。
大根・きゃべつ・葉物など
袋に入ってないものは
一回蘇生させるところが少なくありません。
蘇生用のタンクに水を張り
そこに大根などを入れます。
入荷時にこの蘇生をやらない会社もあります。
蘇生をやらずに売場に出し、時間がたってしなびて来たら蘇生というところもあります。
あとは「加工」ですね。
きゅうりとかは
産地で袋に入れてくれたものもありますが
だいたいは「バラ」「袋に入ってない裸の状態」で入荷し
それを作業場で袋に入れてから売ります。
面白いことに
きゅうりは「パラ」で売るより
袋に入れて売った方が売れます。店にもよりますが。
パラを安くして、袋を高くしても袋の方が売れます。
バラだと「他人が触った」かもしれないという思いがあるのでしょうか。
この「加工」がいろいろと問題なんですよね。労働時間的に。
きゅうり1ケースを3本とか5本ずつ袋に入れるのも結構時間がかかります。
1ケース50本くらい入ってるのですが、これにかかる時間は8分~10分でしょうか。
10ケースやるとしたら1時間~1時間半になりますか。
もちろん「もっと早くできるよ」という人もいると思います(笑)。
8分だとしても、相当集中してやらねばできません。
10ケース1時間ちょっと集中しつづけなければ終わりません。
飽きっぽい人だったら、最初の1ケースはそのくらいでできるかもしれませんが
だんだん後になってくるほどダラダラしてしまいます。
性格によっては「こういうのが好き」という人も少なくなく
研修でその日初めてやる人でも結構早くできる人もいます。
早くといいますがスピードではないんですよね。
汗をかくほど猛烈なスピードでなく淡々と作業を飽きずに行った結果
時間内に終わるという感じです。
と、結構加工は大変なので市場に加工してもらうこともあります。
その場合はもちろん「加工賃」が入るので買う価格もあがります。
そのジレンマで「バラで取ろうか、加工で取ろうか」と考えることもあります。
大きな会社だと「加工センター」というのがあります。
その加工センターで一括して加工し、各店に送る。
店で野菜の入った袋が破れたりしたときはもちろん店で加工しなおすことがありますが
加工センターがあれば加工する手間が省けます。
あと会社によってはこの他にもいろいろと仕事があると思います。
ライバル社を見に行ったり
レジに入ったり
業者さんの対応をしたり
書き物をしたり
資料を見たり作ったり
12時頃になるとお昼で
だいたいどこの店も落ち着くと思います。
そうしたらお昼の休憩ですね。