お店で「これ、うまいよ! 今日、入荷したばかりだからね! 見てみな、きれいでしょ」と言われて買ったもの
確かに外見はきれいな色や形をしてるのですが
中身が茶色かったり、黒色であったり、茶褐色であったりする部分があることがあります。
滅多にはないことなんですがね。
傷んでない部分を食べても、言った通り「うまい」と思います。
これは高級な梨にも起こりえることで
「規格外品」でも、「この梨は芯が茶色に変色してます」と最初にことわりがない限り返品の対象になると思います。
「原因」と「食べられるか」と「返品・返金できるか」を話していきたいと思います。
原因としては3つあります。
病気、虫害、劣化
普通の人からみたらどれにあたるのだか
区別がつけにくいと思います。
病気と虫害の違いは
虫害の方が、糞や虫の死骸など「ジャリジャリしたもの」があるという点。
劣化は全体的にうっすらと茶色になる。
という感じでしょうか。
病気というはの「芯腐れ病」。
胴枯病菌によって引き起こされます。
たまに芯かお尻の方から汁がでてきて発見されることがあります。
生産者の方なるべく発症しない栽培や
発症部分を切り取ったりする対策をしてます。
虫害は2つあります。
果肉の外から入り込む。
花の状態から入り込み残ってしまう。
外から入り込む「シンクイムシ」については
拙ブログで紹介済みです。
よくみると穴があいてたりするので
これは防ぎようがあります。
劣化。
これは店側で「売れ残った」か
お客様で放置されたか。
これは外見でわずかにわかります。
ちょっと「しなっ」としてる。
外見はイタミとか腐れはないですが
中を切ると、切ったそばから
「切って放置したら薄茶色になった」
という状態になってます。
花の状態から入り込み残ってしまうものは
梨を複数個買ったうち、大概一つくらいしかないと思います。
たとえば1箱かったら「ほとんどそうだった」というのは
病気かシンクイムシだと思われます。
病気といっても、一つの木の梨全部が発症したり
部分的に発症したりとかあります。
ムシクイも同様。
だから普通の人ですと、どれが原因だかわかることは難しいです。
さて、食べられるか
でも、まず発見したら「返金・返品」するのが賢明です。
黒色や茶色い部分は食べない方がよいです。
そうでない部分は、今のところ食べたら被害があった報告は聞いてません。
黒色や茶色い部分を食べたら、
それは虫や病原菌を食べたことと同様なので
どうなのかは虫や病原菌の専門家にゆだねるところであります。
ただ茶色いというのは梨のポリフェノールがあらわれたということで
梨の茶色い部分に限ってみれば、梨の成分であるポリフェノールです。
返品・返金できるか
買って次の日くらいなら大体できると思います。
「昨日買った梨なんですが、外見は大丈夫でしたが切ったら芯が茶色かったので返品したいのですが」
といえば大体応じてくれるはずです。多くのお店ではこのように対処してるはずです。
ただ担当者によっては
「茶色くない部分は大丈夫ですよ」という人もいるかもしれません。その時は
「茶色いの嫌なので返品してもらいたいです」と言いましょう。
それでも応じなければ、違う段階に移行せざるをえません。
でも基本、応じてくれるので安心してください。
ただ、日数が経つとちょっと微妙になってきます。
そのときは「涼しい所で保存したか」が決め手になってきたりします。