三浦大根の地
三浦市と大根といえば当然「三浦大根」が思い浮かびます。
ただ
三浦大根というのは
三浦市でも限られた数しか栽培されてません。
三浦大根というのは全体が白です。
そして青首に比べてやや辛め
品種的には「高円坊系」に「練馬」を交配したものが最初で
晩生で耐寒性のある「中ぶくら系」
ウィルス対策に「都系ダイコン」
が交雑された。
そしてできあがった4系統は今でも保存されている。
旧農総研三浦試験場の「三浦分場系」
三浦市南下浦町菊名の「石井寛系」
南下浦町松輪の「鈴木市治系」
横須賀市須軽谷の「角井敬三系」
分場系と石井系は今でも出荷されてるようです。
この在来種から新たに
一代交配品種への改良が加えられ農協の「中葉」ができました。
他に現在出荷されてるのは
黒崎三浦
竜神三浦
とあります。
基本的に12月末に出荷されます。
三浦市のだいこん
三浦市は三浦半島の先の方で豊かな自然に恵まれてます。
しかし、近くには
横須賀市や横浜
そして東京にも近く
大きな消費地にも近いという好条件な立地です。
太平洋沿岸で黒潮の暖流があり
温暖な気候であり
それを活かした露地栽培が盛んです。
そのような中
三浦でとれた大根は
日本一の出荷量を誇る年もあります。
三浦市の青首大根
もう三浦市のだいこんはほとんど「青首大根」となってます。
その青首大根も作型で2つに分けられます。
12月~2月まで収穫できる冬大根と
2月下旬~3月いっぱい収穫できる「春だいこん」
3月上旬~4月上旬の「トンネル大根」
トンネル大根は種が播かれるのが
12月~1月の冬の寒い時期なので
トンネルにまもられ
栽培されます。
全体的に「ち密」なので
おでんとかにしても
煮崩れしません。
冬だいこん
品種は「献夏37号」「福誉」「夏つかさ」「福天下」「そろった根」「夏入道」「冬得」「T-424」
おでんや煮物
味噌汁
鍋にいれてもいかかでしょうか。
春大根
品種は「冬みね」「春慶」
水分が多く
シャキシャキしており
サラダに向いてます。
トンネル大根
品種は「天宝」
寒い冬トンネルで守られながら
晩い時期に収穫されます。
神奈川生まれの新しい白首だいこん「湘白」
神奈川県で推奨されてるこの「湘白」も三浦市で栽培されてます。
肉質柔軟で煮食に適した秋づまり系のダイコン品種「大蔵」と
三浦ダイコンの都系から育成した、肉色が純白で多汁質なダイコン品種「晩野路」を交配しつくられました。
三浦大根は辛みがあるのですが、こちらは甘みの方があります。
総太りなので
ボリュームがあります。
使えるところが多いです。
葉も立派なので
「葉大根」としても売れるでしょう。