かき菜

栃木の佐野市中心に隣の群馬あたりに渡って春先によく食べられてます。

だいたい12月くらいから4月くらいまでにかけて見られます。

最初はハウス物ですね。

菜花の一種。

他地域では菜花とか

「おいしい菜」とかに近い。

両毛地方の特産物

群馬と栃木の境付近、栃木県佐野市、足利市、群馬県館林市で

よく食されている葉物です。

埼玉・茨城の一部地域など他地域でも春にかけてよく食されています。

菜花と同じ系統です。

アブラナ科の植物。

売ってる場所もやはりこの「両毛」近辺は時期には確実に売ってると思います。

直売所などだと「メイン」で売ってるかもしれません。

春の葉物

収穫される期間はだいたい

10月~5月

2月~3月がもっとも多くとれます。

春になる前、霜にあたったカキ菜はさらに甘くなります。

栃木産カキナ

画像のが佐野産。

やはり一番の本場だと思います。

「佐野そだち菜」というブランドで売り込んでます。

群馬産カキナ

館林が群馬では主な産地です。

佐野産に比べてやや少量な感じで

販売されてます。

かき菜という名前

秋に種を播き

春に収穫されます。

なので虫対策があまり必要ではないのが

栽培しやすいです。

1株から3回くらい収穫できます。

わきの芽を掻きとったので

かき菜と言われたようです。

万葉集のカキナ

万葉集に

上野(かみつけの)佐野(さの)の茎立(くくたち)折りはやし我(あれ)は待たむゑ今年来(こ)ずとも

とあり

佐野のかきなが登場します。

上野といえば群馬ですが

当時の佐野は群馬に属したと言われます。

佐野付近は群馬と栃木が入り乱れており

一時的に群馬だったのかもしれません。

あと

この佐野は

現在高崎にある佐野ともいわれてます。

上記以外に3つほど万葉集にあり

それらは高崎の佐野を読んだ句とされてるところもあります。

鉢の木伝説で有名な

佐野源左衛門も

栃木県佐野市だとか

葛生だとか

高崎の佐野とか言われてるのと同様なのでしょうか。

両毛地区のソウルフード

栃木の足利・佐野地区や

群馬の桐生・みどり市・太田・館林を

あわせて「両毛地区」と言いますが

両毛地区の人達にとって

思いだすと食べたくなるソウルフードとして

人気が衰えません。

独特な苦みもあるが他の葉物の苦みよりは少ないと思います。

少々その苦味がありつつ、甘みがあるのが人気です。

良いカキナの見分け方

外から葉の形がわかり、ボリュームあるもの。

袋入りなら袋にあまり水滴がついてないのがいいですね。

あと時間が経ってくると曲がってくるので寝かしてみて真っ平なもの

ちょっと後ろを見ると少し黄緑に枯れてきつつあるのもあります。

あと蕾が花になってしまうので、そうではないもの。

レシピ

菜花系なのでそれと同様です。

他の菜花よりも甘みを感じます。

主にお浸し

茹でる場合は

よく水で洗って

熱湯に入れて3分程度

あるいは、レンジ600Wで3分~5分

鰹節をふりかけ醤油で

またはねりからしなどを入れる

私はつい「量」を食べてしまいます。

卵とじのお味噌汁なども。

肉と一緒に炒めで。